マイアミドルフィンズの新しいDCにマイク・ノーランが就任することが決まりましたが、ノーランはデンバーブロンコスを退団した後、24時間も経たないうちにドルフィンズ入団ということになりました。

それまでノーランの名前はDC候補者の中にはなかっただけに、本当に突然決まったという話なんですが、これまでアル・グロー、キース・バトラー、ロメオ・クレネルといった候補者に逃げられていたドルフィンズにとってはまさに渡りに船だったのではないでしょうか。

ノーランは2009年シーズンからブロンコスのDCに就任したんですがわずか1年での退団となりました。しかしその功績は前年のNFL29位だったブロンコスのディフェンスを同7位まで引き上げたというものでした。にもかかわらずブロンコスを追われたというのは不可解な話なんですが、その背景にはニューイングランドペイトリオッツの前DCディーン・ピースの存在があったのではないでしょうか。

ブロンコスHCジョシュ・マクダニエルズとノーランの関係がどうだったのかわかりませんが、マクダニエルズとしては元同僚のピースがペイトリオッツを退団してフリーになった事実を受けて、自軍のDCとしてピースを迎えたいと思ったはずです。そこで邪魔になったノーランが弾き出されたような格好になりました。ちょうど2008年シーズン開始前にQBブレット・ファーブの入団によってニューヨークジェッツを追われたQBチャド・ペニントンのように

というのは憶測に過ぎないんで間違っていたらごめんなさい。でもおそらく近日中にピースがブロンコスのDCに就任するのではないでしょうか。ちなみにあるウェブサイトの記事ではマクダニエルズがノーランを失うのは大きな間違いだと書かれています。

確かにブロンコスがプレーオフ進出を逃した要因はシーズン終盤の4連敗、しかもその4試合で計122失点をしてしまったディフェンスが大きかったんですが、なにもディフェンスだけの責任とは言い難いですし、それを差し引いてもノーランの残した功績は大きかったと思います。

まあブロンコスのことはさておいて、ノーランの下でのドルフィンズのディフェンスが大きく向上することを期待しています。