Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

デリック・シェルビー

NFL2016年シーズンの始まり

NFLではFA交渉の解禁とともに2016年シーズンが始まりました。FA解禁初日ということで各選手の移籍のニュースが多数報じられています。

ドルフィンズに関して言えば、先日報道されていたフィラデルフィアイーグルスとのトレードでのCBバイロン・マックスウェルとLBキコ・アロンソの獲得が公式に発表されています。交換するドラフト指名権が注目だったのですが、両チームが所有していたドラフト1巡目指名権(ドルフィンズの全体8番目とイーグルスの全体13番目)の交換でした。結果的にドルフィンズはトレードダウンして2人の選手を獲得したということになります。

ところでこのトレードについては破談の危険性があったようです。マックスウェルの肩の怪我が身体検査をパスしないのではないかという懸念が報道されていました。結果として身体検査は合格となりトレード成立ということになったようですが、何か一抹の不安が残ってしまったのは残念です。

ドルフィンズとしてはドラフト指名権が減ったわけではないので大きな痛手ではありませんが、あとはマックスウェルとアロンソが活躍してくれれば何も問題はないので、それに期待したいと思います。特にCBブレント・グライムスを解雇したので、仮にマックスウェルが使えなかった場合はパスディフェンスは非常に脆弱と言わざるを得ません。ただ、いずれにしてももうひとり先発クラスのCBの補強は必要かと思います。

そしてFAでの選手の獲得ですが、初日に関してはかなり地味な結果に終わっています。 まずデトロイトライオンズからFAとなっていたSイサ・アブドル-クドゥスと3年契約、そしてジャクソンビルジャガーズからFAとなっていたOTサム・ヤングと1年契約ということが報道されています。ただし正式には発表されていません。

いずれの選手も無名とも言える選手ですが、アブドル-クドゥスはNFL5年目で昨年はライオンズで8試合の先発を含む16試合すべてに出場して、57タックル、6パスディフェンス、1QBサックを記録しています。先発に定着したのは昨年後半からだということです。

そしてヤングはNFL7年目のベテランですが、通算で58試合に出場しているものの先発はそのうち13試合です。過去2年間はジャガーズでプレーし、先発出場は2014年が6回、昨年が3回だったようです。ドルフィンズでは控えのOTという位置づけになりそうです。

他方、ドルフィンズから出て行った選手は派手な結果となっています。まずDEオリビエ・バーノンはニューヨークジャイアンツと5年間総額8500万ドル(約96億円)、RBラマー・ミラーはヒューストンテキサンズと4年間総額2600万ドル(約29億5000万円)、そしてDEデリック・シェルビーはアトランタファルコンズと3年間総額1275万ドル(約14億5000万円)、さらにWRリシャード・マシューズは3年契約(金額不明)ということです。

前述のアブドル-クドゥスがちょうどシェルビーと同等の契約規模で、ヤングに至ってはわずか91万ドル(約1億円)ですから、差引勘定では現時点で大きな差が出ていることになります。それにしても去っていった選手はいずれも高すぎる契約だと思いますが、もうすでに他チームの選手なのでその点は関係ないことです。

FA選手の獲得については今後も続いていくと思われ、ディフェンシブバックやLBの補強も考えられますし、ミラーの代わりのRBに関しては有力視されていたマット・フォルテがニューヨークジェッツに取られたので、現時点では元デンバーブロンコスのC.J.アンダーソンをターゲットとしているようです。かつてHCアダム・ゲイスがブロンコスのOCだったことの繋がりもあると思いますが、アンダーソンを狙っているチームは他にもあるので厳しいかもしれません。





Week 13 対レイブンズ戦

1stダウン更新回数8回、総獲得ヤード数219ヤード、ボール保持時間21分51秒、そしてQBライアン・タネヒルはパス19回投中9回成功で86ヤード獲得…これらの数字だけを見ると、とても勝利チームのスタッツではないのですが、結果は15-13でドルフィンズが勝利しました。

オフェンスのプレーコール担当がビル・レイザーからザック・テイラーに代わって初めての試合だったのですが、オフェンスのプレーはラン26回に対してパス19回と結果的にバランスの取れた攻撃はできていたと思います。

勝利の立役者は何と言ってもディフェンスで、2つのインターセプトをいずれも得点に結びつけたことが大きく、逆にRBラマー・ミラーのファンブルロストで失点を防いだのが鍵となりました。と言ってもこれはレイブンズがFGを失敗してくれたので相手のミスですが、1stダウンを更新させなかったディフェンスも評価されていいと思います。

それからディフェンスの殊勲といえば、第2Qのゴールラインディフェンスでした。自陣2ヤード地点での3rdダウン残り1ヤード、そして4thダウン残り1ヤードでいずれもランプレーをノーゲインに止めました。ちなみにいずれも新人DTジョーダン・フィリップスが絡んでいました。NFLワーストと言われているランディフェンスですが、このようなプレーもできるのですから、もっと自信を持ってプレーしてもいいのではないかと思います。

このフィリップスは最初のインターセプトでも貢献しており、QBマット・ショーブのパスを弾いています。その弾かれたボールが幸運にもSレシャッド・ジョーンズの頭上に飛んできたのでインターセプトとなっています。

また2度目のインターセプトもDEデリック・シェルビーがパスを弾いて、それが幸運にもシェルビーがキャッチできるところにあったので、そのままリターンTDともなりました。2つのパスディフェンスが両方ともドルフィンズ側に有利に働くとは、本当に信じられない幸運だったと思います。

あともう1つドルフィンズが助けられたのは第1Qでの審判の判定で、ショーブからWRダニエル・ブラウンへの52ヤードTDパスが反則で取り消されたことです。これはブラウンのパスインターフェアの反則だったんですが、ビデオリプレイで見る限り、そんなに明らかな反則でなく、場合によれば取られなかったようなものだと思ったのですが、これもドルフィンズ側に有利に働きました。

そういういろいろな要素が重なってのドルフィンズの勝利だったのですが、この試合で光ったのは新人選手の活躍でした。前述のフィリップスの活躍もしかり、そして唯一のオフェンスTDとなった38ヤードのTDパスレシーブを決めたWRデバンテ・パーカーのプレーも素晴らしかったと思います。

パーカーはこの試合で3回のパスレシーブで63ヤードを獲得しているんですが、先週の試合に続いて2試合連続でTDパスレシーブを記録しました。WRリシャード・マシューズに代わって先発出場したんですが、マシューズが復帰してもプレー回数を減らすことなく起用してほしいです。ちなみにシーズン終了後にFAとなるマシューズを引き止める必要はなく、来シーズンのWRはパーカーとジャービス・ランドリーの先発でいくべきだと思いますが、いかがでしょう?

またもうひとりの新人選手はCBボビー・マッケインです。この試合で初先発を果たしていますが、ショーブに結構狙われていました。新人らしく厳しい場面もあったんですが、概ねカバーリングはよかったように思えました。記録的にもチーム3位の7タックルと1パスディフェンスで及第点ではないでしょうか。

勝ったとはいえ、やはり問題は低調なオフェンスです。この試合ではミラーのランプレーに助けられたんですが、得点力のなさに加えてタネヒルの不安定なプレーが気になります。一部では次のQBを探したほうがいいのではないかということも言われているようですが、結論を出すには早いと思います。今年は特にメンタル的な部分も影響していると思うので、そこがクリアできればいいのですが…と言ってもあと4試合では難しいですかね。

とはいえ、どんな酷い勝ち方でも勝ちは勝ちです。強いものが勝つのではなく勝ったものが強いのですから、ドルフィンズの選手たちはこの勝利に胸を張っていいと思います。今シーズンも残り4試合となりましたが、次の試合も楽しみにしたい、そしてこの勝利をつなげていってもらいたいですね。




控え選手の奮起を望む

DEキャメロン・ウェイクが故障者リストに登録されて今シーズンの出場が不可能になったドルフィンズですが、そのウェイクの代わりに先発を務めるのがDEデリック・シェルビーです。当然ウェイクとは比べられないのですが、こうなったらシェルビーに期待をするしかありません。

ただし、実際にはウェイクの位置にはもうひとりの先発DEであるオリビエ・バーノンが入り、シェルビーはバーノンが入っていた位置で先発するようです。バーノンも今シーズンは反則が目立ち、実際のプレーではいまひとつインパクトに欠けていますが、心機一転でより一層の奮起を望みたいと思います。

またそれに伴って出場機会が増えそうなのが、本来LBであるクリス・マッケインです。マッケインはトレーニングキャンプからプレシーズンゲームまではアウトサイドLBだったのですが、DEのポジションもこなせる選手です。確か昨シーズンの開幕戦ではニューイングランドペイトリオッツのQBトム・ブレイディからQBサックを奪っています。

昨年の新人の年はディフェンスに、そしてスペシャルチームに活躍したマッケインでしたが、今年は試合に出場する機会がほとんどありませんでした。しかしこれをきっかけに、昨年のような要所での活躍を期待しています。

それと先日のペイトリオッツ戦で怪我をした先発RTジャワン・ジェームスとWRデバンテ・パーカーですが、パーカーの方は練習には復帰していませんが怪我の方はあまり重症ではないようです。ジェームスの方は結構重症だったのですが、どうやら手術の必要はなく、当初は4〜6週間の欠場と見られていたのが、もしかすると1か月ぐらいで復帰できるかもしれません。

ただしジェームスが復帰するまでに誰が先発RTを務めたとしてもオフェンシブラインの弱体化は否めません。順当にいけばジェームスの代わりにはOTジェイソン・フォックスが務めるはずですが、チームはもうひとつの可能性も考慮しています。

先発LGダラス・トーマスをジェームスの代わりにRTに入れて、その代わりガードのポジションには新人のジャミル・ダグラスを入れるというものです。ダグラスは開幕当初は先発RGを務めていたんですが、暫定HCダン・キャンベルとなってからビリー・ターナーにポジションを奪われています。もしトーマスがRTに入れば、先発RGだったターナーがLGに入り、そしてダグラスがRGを務めるということになるでしょうが、最終的に次の対バッファロービルズ戦ではどんな布陣で臨むのか注目されます。

そしてそのビルズ戦からは新人RBジェイ・アジャイが復帰してくることが濃厚です。アジャイはすでに練習を再開しており、今後ロースター入りしてくるものと思われます。アジャイはプレシーズンゲーム最終戦の対タンパベイバッカニアーズ戦で肋骨を痛めて故障者リスト入りしていました。

アジャイはハムストリングを痛めてプレシーズンゲームに出遅れましたが、そのバッカニアーズ戦で初出場して9キャリーで66ヤードを獲得していました。ドルフィンズはペイトリオッツ戦ではランプレーがほとんど機能せず、それが大きな要因となって試合に敗れました。アジャイの復帰によってランオフェンスに厚みが出てくることを期待したいです。

過去3試合を見ても明白なように、ドルフィンズはやはりランプレーが出なければ試合に勝つことが難しいです。QBライアン・タネヒルのプレーも今シーズンは特に波が激しいんですが、ランプレーが出ない時はやはり相手ディフェンスのプレッシャーにおされてミスを犯すことが多くなります。ジェームスの欠場によりオフェンシブラインの不安定さは増すでしょうが、代わりの選手が奮起してこの状況を打破してもらいたいと思います。



 

Preseason Game 対パンサーズ戦

ドルフィンズはプレシーズンゲームの2試合目も敗れてしまいました。31-24となったところで、このまま負けるかと思っていたんですが、最後はよく見せ場を作ってくれました。レギュラーシーズンゲームならばエキストラポイントのキックを蹴って同点とするところでしょうが、プレシーズンということであえて2点コンバージョンを敢行しました。どうせならあの勢いで逆転してほしかったですが、残念でした。

この試合の一番の見所といえば、第2Qのドルフィンズのゴールラインディフェンスでしょう。パンサーズに攻めこまれて1stダウンゴール残り2ヤードとなったところから、4回のランプレーをすべて封じてパンサーズに得点を与えませんでした。

最初のランプレーはLBクリス・マッケインとSウォルト・エイケンズがタックルを決めて1ヤードで止めて、2度目のランプレーはLBケルビン・シェパードとSマイケル・トーマスがタックルして1ヤードをロスさせ、3度目のランプレーはDTダムコン・スーとエイケンズが1ヤード地点で止めました。そして最後のプレーはパスだったんですが、スーのラッシュにプレッシャーを受けたQBカム・ニュートンがスクランブルでエンドゾーンを狙ったんですが、1ヤード地点でDEデリック・シェルビーが阻止しました。

プレシーズンゲームとはいえ、こういうディフェンスができるとディフェンス全体に自信ができてくるでしょうし、この一連のディフェンスではスーのプレーが大きなポイントになったと言えます。大きなお金をかけてFAでスーを獲得した効果というのが表れていたんじゃないでしょうか。本番のレギュラーシーズンでもこんなプレーを度々見せてもらいたいものです。

それと1stチームのオフェンスも先週にひき続いて好調でした。最初の得点のドライブでは4thダウンギャンブル失敗で得点にならないところだったんですが、パンサーズ側の反則によって助けられていますので少し割り引いて考えなければいけないかもしれません。しかし2度目の得点のドライブは堂々たるものでした。

QBライアン・タネヒルはパス15回投中12回成功で102ヤード獲得、1TDパスという内容だったんですが、QBサックも1つ受けています。このQBサックはオフェンシブラインではなくてTEディオン・シムズがブロックできなかったために受けています。タネヒル自身は非常に落ち着いていて安定したプレーをしているんですが、やはりオフェンシブラインには課題が残っています。

タネヒルはこの試合でロングパスを2本投げたんですが、いずれも不成功でした。1本めはWRケニー・スティルスに投げたもので、オーバースロー気味だったんですが、2本目のTEジョーダン・キャメロンに投げたものはパーフェクトでした。できればキャメロンに取ってほしかったんですが、ディフェンスのカバーもよかったので仕方ないところです。ロングパスが1本でも決まれば、タネヒルにもチームにも自信となるんですが。

それとオフェンスでは控えのRBが目立ちました。ダミアン・ウイリアムスはランとパスレシーブでそれぞれTDをあげて活躍しました。昨年のドラフト外入団で、どちらかというと地味な感じの選手なんですが、今年は今のところ第2RBという位置づけなので昨年以上の活躍を期待したいです。

それともうひとりはラマイケル・ジェームスです。ジェームスはキックオフ、パントのリターナーとしても起用されているんですが、結構いい数字を記録しています。また本職のランプレーでもこの試合では6キャリーで45ヤード(平均7.5ヤード)でした。元々実力のある選手ですから、その才能をドルフィンズで開花させてもらいたいです。

不安な要素としては怪我人が出たことです。CBジャマー・テイラーとボビー・マッケイン、そしてLTジェイソン・フォックスがこの試合で怪我をしています。いずれも重症ではなさそうですが、テイラーはこの試合でインターセプトを決めており、先発CBとして期待されているだけに、この怪我は痛いところです。

またフォックスはどうやら脳震とうのようで、次の試合には出場できない可能性もあります。フォックスは本来先発LTではないんですが、もしブランデン・アルバートが開幕に間に合わないようだとフォックスがいないと非常に苦しいです。早期の回復を望みたいのですが、脳震とうはちょっと厄介ですから心配です。

次の試合は1週間後の対アトランタファルコンズ戦です。その試合では主力組がもう少し長くプレーするでしょうが、くれぐれも大きな怪我人がでないように願いたいところです。



 

残り11試合をどう戦うのか

昨日の試合に敗れてドルフィンズは2勝3敗となりました。まだ5試合だからと思っていましたが、プレーオフに進出するためには最低でも9勝しなければいけないとなると、残りの11試合を7勝4敗以上で乗り切らなければいけないことになり、現状では結構厳しそうになってきた気がします。

グリーンベイパッカーズ戦ではHCジョー・フィルビンの試合中の決断が問題視されました。またLBフィリップ・ウィーラーは逆転TDとなったパスを防げなかったことについて、半分はコーチのプレーコールの責任だという、コーチ批判となる発言をしています。チーム状態としては非常によくない状態です。

この状態を改善しないままで、次週敵地でシカゴベアーズと対戦するのはかなり厳しいんですが、仮にベアーズに敗れるとなるとその後の10試合で7勝しなければいけなくなり、ますます厳しい状況となります。ですから次のベアーズ戦はドルフィンズにとっては必ず勝たなければいけない試合となるでしょう。

予想をするのは難しいんですが、残りの11試合中どこで負けるかというと、普通に考えると第12週のアウェイでの対デンバーブロンコス戦、第15週のアウェイでの対ニューイングランドペイトリオッツ戦は負ける確率が高いと思われます。その他にはいずれもホームですが第9週の対サンディエゴチャージャース戦、第11週の対バッファロービルズ戦、第14週の対ボルチモアレイブンズ戦なども厳しそうですし、ニューヨークジェッツにも連勝するのは難しいかもしれません。

フットボールは心理戦の要素もあると思うので、いかに相手の嫌がることをやっていくかというのも勝利するためには必要だと思います。ここ数年のドルフィンズを見ていると、その部分がないように思えます。昨日の試合のパッカーズ最後の攻撃で4thダウン残り10ヤードでタイムアウトを取ったのはその象徴的なシーンだったと思います。ちなみにそのあたりが上手いのがペイトリオッツで、ペイトリオッツの強さはそこにあるのではないでしょうか。

とはいえまだシーズンは終わっていませんし、何が起こるかわからないのがNFLの世界です。強いチームが勝つのではなくて、勝ったチームが強いので、とにかく常に勝利を目指してもらいたいです。これからも最後まで諦めずに応援していきたいと思います。


あと最新の話題ですが、DEデリック・シェルビーの出場停止が解除されたようです。パッカーズ戦ではシェルビーの欠場というのも、目立たないのですが大きかったような気がしています。次のベアーズ戦からはシェルビーのパスラッシュにも期待したいです。



 
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