Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ドン・ジョーンズ

2人の新人の活躍

Professional Football Writers of America が2014年シーズンのオールルーキーチームを発表しています。そしてドルフィンズからはOTジャワン・ジェームスとWRジャービス・ランドリーが選出されました。

ジェームスはドラフト1巡目指名選手で、今回の選出ではテネシータイタンズのOTテイラー・レワンと共に選ばれています。またランドリーはドラフト2巡目指名選手で、ワイドレシーバーとしてではなく、キックオフのリターナーとして選ばれています。

ジェームスは全体19番目の指名で入団しましたが、ドラフトされた当時はどちらかというと地味で、同じく1巡目指名されたオフェンシブラインの選手の中では最も評価が低かった選手です。しかし16試合すべてに先発出場し、特に11月9日の対デトロイトライオンズ戦で先発LTブランデン・アルバートが怪我で欠場してからは、本来のRTのポジションではなく大学時代にも経験がなかったLTでプレーし、なれないポジションながらほぼ無難にこなしていました。

そしてランドリーは平均28.1ヤードのキックオフリターンを記録しましたが、これは新人の中ではトップで、NFL全体でも4位という好成績でした。第3週の対カンサスシティチーフス戦では74ヤードというロングキックオフリターンを記録しています。

さらにランドリーは本職のWRとしても素晴らしい成績で、ドルフィンズの新人としてのチーム記録を更新する84回のパスレシーブを記録しました。ちなみに今回の選出ではWRの選手はタンパベイバッカニアーズのマイク・エバンスとニューヨークジャイアンツのオデル・ベッカム Jr.が選ばれています。

ドルフィンズの新人選手が2人同賞に選出されたのは2013年シーズンに次いで2年連続で、この時はKカレブ・スタージスとスペシャルチーム選手としてドン・ジョーンズが選ばれています。ただ、2年目はスタージスはキッキングが不安定、ジョーンズにいたってはシーズン前に解雇されてシーズン途中に怪我人の代替として拾われるなど、いずれも成績が降下しています。

ジェームスとランドリーについては来シーズンも成績が降下することなく、さらなる飛躍を期待したいと思います。



 

Week 3 対ファルコンズ戦

ドルフィンズのホーム開幕戦、激しい試合でしたがドルフィンズの素晴らしい逆転勝利でした。ファルコンズのオフェンスをなかなか止められず、特に前半はほとんど攻められっぱなしみたいな印象でしたが、前半を終わったところで13-10とわずか3点差だったというのは、ディフェンスが要所でよくやってくれたということでしょう。

試合序盤でDEキャメロン・ウェイクとLBコア・ミーシーが怪我でサイドラインに下がり、先発DTポール・ソリアイとCBディミトリ・パターソンも欠場していました。ディフェンスの主力選手を欠きながら、試合後半はファルコンズのオフェンスをよく抑えました。QBライアン・タネヒルが演出した鮮やかな逆転劇がクローズアップされますが、このディフェンスの活躍も大きく評価されるべきだと思います。

ファルコンズのオフェンスはランプレーを多用してきました。これはドルフィンズ側にとっては予想外で、ファルコンズのRBジェイソン・スネリングとFBジャクイズ・ロジャースの2人はほとんどノーマークだったのではないでしょうか。ファルコンズのランプレーを多用して時間を使いながら得点をするという戦略は作戦どおりだったでしょう。また、ドルフィンズのパスラッシュを警戒する意味もあったと思います。

結局ドルフィンズはファルコンズのランプレーで146ヤードを許し、時間も37分とオフェンスで倍近くの時間を使われたわけですが、要所でよく守りFGに止めたということが勝利の要因だったと思います。

試合のポイントとしては、前半最後の攻撃でFGを決めて3点を取れたこと、そして第3Qにターンオーバーをきっかけに同点に追いついたことで、試合展開からして同点になった時点でドルフィンズ側に勝利が大きく傾いたと言ってもいいでしょう。ターンオーバーを誘発した新人DBドン・ジョーンズのタックル、そしてその後のLSジョン・デニーのファンブルリカバーは大殊勲だったと思います。

タネヒルはファルコンズのディフェンスのパスラッシュに晒されて5つのQBサックを受けました。逆転を演出したプレーは見事だったんですが、こんな調子で何度もQBサックを受けていたらそのうち怪我をしてしまうのではないかと心配です。パスプロテクションの酷さ、ランプレーが思うように出ないということがより多くのプレッシャーを受ける要因ですから、オフェンシブラインを中心に早急に改善してもらいたいところです。

RBラマー・ミラーも8キャリーで62ヤード獲得という成績ですが、49ヤードランというビッグゲインがあったので、それを除くと7キャリーで13ヤード獲得と平均2ヤードにも満たない内容です。ミラーだけの責任ではないですが、ファルコンズのランプレーは控え選手であの成績ですから、今のドルフィンズのランプレーに関してはもっと何とかならないのかと思います。

それにしてもタネヒルが決めた最後の逆転TDパスは素晴らしかったですね。当初のプレーコールを変えるようにOCマイク・シャーマンに進言したそうですが、あの場面でそれができる冷静さがタネヒルの素晴らしいところだと思います。まだまだ一流のQBとしては足りないところもあると思いますが、これからの成長がさらに楽しみになってきました。それに加えて新人TEディオン・シムズのワンハンドキャッチも見事でした。これからシムズにはもっとオフェンスに絡んでいってもらいたいです。

シーズン開始前、最初の5試合が1つの山だということがありましたが、これで開幕3連勝でその5試合に対して勝ち越しを決めました。ただ、それで満足していてはいけないのでできるだけ勝ち続けてほしいのですが、怪我人も数多く出てきています。戦いの激しさを物語っているわけですが、それでも勝てるというのはチーム力向上の証ですね。



 

契約情報

先週から今年のドラフト指名選手との契約が発表され始めています。計9名の選手のうち、現在まで4巡目指名のTEディオン・シムズとLBジェラニー・ジェンキンス、5巡目指名のKカレブ・スターギス、そして7巡目指名のDBドン・ジョーンズの4選手との契約が発表されました。

その他の選手についても、まだ正式に発表されないものの、すでに契約がまとまっている選手もあるかもしれません。今後順次ドラフト指名選手との契約発表が行われていくものと思われます。

その他にも選手の入れ替わりがあり、注目されるのはLSジョン・デニーとポジション争いをするであろうと思われていたLSパトリック・スケイルズが解雇されています。これで今シーズンのデニーはポジションを失い解雇されることがなくなっています。

そしてもう1人、珍しい選手と契約しており、FBとして契約したルパート・ブライアンという選手です。ドラフト外の新人選手ですが、大学時代はオフェンシブラインマンとしてプレーしていました。FBとしてプレーした経験はほとんどありませんが、TDを記録しているようです。

オフェンシブラインマンがFBにコンバートというのはあまり例のないケースかもしれませんが、フットボールの選手はアスリートとして優れた選手が多いので、いろいろなポジションをこなせる能力があるのでしょうね。このブライアンが最終ロースターに残る可能性は高くないと思いますが、可能性がある限りNFLへ挑戦していってもらいたいと思います。

その他に元ドルフィンズの選手の話題を2つ。まずは3月に解雇されたLBカルロス・ダンスビーの行き先がようやく決まりました。一時はバッファロービルズやニューヨークジェッツといったAFC東地区のライバルチームも移籍先の候補になりましたが、最終的には古巣のアリゾナカージナルスと1年契約を結んでいます。

ダンスビーに関しては2010年にドルフィンズに移籍してから、チームリーダーとして大きく貢献してくれました。さらに昨シーズンは自己最高の134タックルを記録しています。しかし、ドルフィンズがより若くてスピードがあり、パスカバー能力に長けた選手を獲得したために解雇されることになりました。まだまだ先発LBとしてプレーできる能力は備えていると思うので、今後の活躍に期待したいですね。

それともう1つはQBデビッド・ギャラードの引退のニュースです。ギャラードは昨年ドルフィンズと契約し、チーム練習などで実績を残して、一時は先発QBかと言われていました。しかしトレーニングキャンプ中に怪我をしてプレーができなくなり、昨シーズン開始前に解雇されました。

今年NFLへの再挑戦を表明しジェッツに入団しましたが、結局膝の具合が思わしくなく、引退ということになったようです。もし昨年ギャラードが怪我をせずにドルフィンズでプレーしていたら、ドルフィンズのチーム事情も違うものになっていたのかもしれませんし、QBライアン・タネヒルの活躍もなかったかもしれませんね。




 

ドラフト総括

2013年のNFLドラフトが終了しました。ドルフィンズは当初9つのドラフト指名権を保有していましたが、指名権やWRデボン・ベスのトレードを行った結果、指名順位の変動した部分があったものの、同数の9つの指名権で9人の選手を指名しました。以下、それぞれのドラフト指名選手について触れてみたいと思います。

1巡目 DEディオン・ジョーダン
ドルフィンズは当初全体12位の1巡目指名権を持っていましたが、オークランドレイダースとのトレードで全体3位の指名権を獲得しました。ドラフト開始前からの予想ではトレードアップしてOTの選手を指名するのでは、と言われていましたので、そのとおりになったかと思われました。しかし結果はパスラッシャーのジョーダンでした。

パスラッシャーの指名も予想されており、ジョーダン自身も1巡目の高位で指名されるべき選手なので、この指名は驚きではありましたが、まず順当な選択とも言えると思います。ちなみにこのジョーダンを指名するためにドルフィンズが使ったのは全体12位の1巡目指名権はもちろんですが、その他は全体42位の2巡目指名権だけと非常に効率のいいトレードとなりました。

ジョーダンはDEですが、プロのスカウトからは3-4ディフェンスのOLBとして機能するだろうと考えられていたようです。しかしドルフィンズのディフェンスは4-3ディフェンスですので、その4-3にも対応できるという判断だったのでしょう。ただ、実際はOLBとしても使われるのかもしれません。

2巡目 CBジャマー・テイラー
2巡めでCBの指名となりました。テイラーはボイス州立大学時代は3年間先発を務めて、4年生の時には4インターセプト、2.5QBサック、3.5ロスタックル、9パスディフェンスを記録しています。ドルフィンズではCBリチャード・マーシャルとブレント・グライムスに次ぐ第3CBの座をディミトリ・パターソン、ノーラン・キャロルと争うことになりそうです。

3巡目 OTダラス・トーマス
3巡目の最初でOTの選手を指名しました。トーマスはテネシー大学で3年間先発を務めましたが、25試合連続でLTを務めた後、4年生の時には12試合でLGを務めています。トーマスをOTかOGかどちらで使おうとしているのかはわかりませんが、少なくともLTジェイク・ロングの穴埋めとしては不十分ですので、控え選手として育てていく方向でしょうか。となると、ドラフト後にベテランOTを獲得する動きがあると考えられます。

3巡目 CBウィル・デービス
2巡目のテイラーに次いでCBの選手を指名しました。デービスはユタ州立大学で1年半先発を務め、4年生の時には5インターセプトを記録しています。

4巡目 LBジェラニー・ジェンキンス
ジェンキンスは地元フロリダ大学の出身です。大学4年生の時には怪我をしたこともあり期待を裏切ったシーズンで、29タックル、2QBサック、1インターセプトという記録に止まっています。しかし、スピードのあるLBでOLBとしてパスカバーに優れた選手です。

4巡目 TEディオン・シムズ
ドラフト開始前はTEの選手を1巡目指名する予想もありましたが、ここで初めてTEを指名しました。シムズはミシガン州立大学時代には3年間で39試合に出場して、59回のパスレシーブで707ヤードを獲得、8つのTDパスレシーブを記録しています。今のドルフィンズにはないブロッキングTEとして評価の高い選手です。

5巡目 RBマイク・ギリスリー
2つの5巡目指名権ではいずれもフロリダ大学の選手を指名しました。ギリスリーは4年生の時にチームのNo.1RBとなり、1152ヤードを走って10TDランを記録しました。大学時代通算では20TDランを記録して、平均獲得ヤードは6.1ヤードを記録しています。昨シーズンまでのエースRBレジー・ブッシュが抜けたドルフィンズでは先発RBが正式に決定していません。2年目のラマー・ミラーが有力視されていますが、もしかしたらこのギリスリーが先発争いに勝つかもしれません。

5巡目 Kカレブ・スターギス
フロリダ大学から指名された3人目の選手となったスターギスは、大学時代は79.5%のFG成功率でした。しかし、昨年は50ヤード以上のFGを3本すべて成功させており、キック力の強い選手として知られています。ポジション争いでダン・カーペンターに勝って、正Kの座を奪うかもしれません。

7巡目 Sドン・ジョーンズ
ジョーンズはアーカンサス州立大学時代はSとしてプレーしていました。しかし、ドルフィンズはTEや大きなレシーバーをカバーするスロットCBとして注目しています。ドラフト前の訪問ではドルフィンズのコーチ陣の興味を引いた選手だということです。


以上、9人の選手が指名されたわけですが、全体的に見てまずまずの結果に終わったドラフトだったのではないでしょうか。この中で何人の選手が最終ロースターに残るのかはわかりませんが、1人でも多くの選手がドルフィンズの一員として活躍してくれることを望んでいます。





 
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