Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ブライス・マッケイン

今週のドルフィンズ 2.8―2.13

今週は週末になって大きな動きがありました。最も大きかったのはDEクイントン・コプレスとCBブライス・マッケインの2人が解雇されています。解雇の理由としてはサラリーキャップ対策が要因なのですが、この2人を解雇することによりドルフィンズはおよそ1000万ドルを節約できることになります。

しかし高額のベテラン選手の解雇はこれで終わるわけではなく、今後TEジョーダン・キャメロン、WRグレッグ・ジェニングス、LBコア・ミーシー、さらにはDTアール・ミッチェルやDEディオン・ジョーダンなども解雇される可能性があります。

この他にも解雇ではないんですが、CBブレント・グライムスやDEキャメロン・ウェイクなどは契約の見直しが行われる可能性があります。サラリーキャップに余裕のないドルフィンズですが補強ポイントは数多く、とてもドラフトだけではカバーしきれません。より多くのキャップスペースを作って適切なFA選手も獲得していかなければいけないでしょう。


FAといえば、シカゴベアーズのRBマット・フォルテがチームを去ると報道されています。フォルテは30歳ですがまだまだ先発RBとして十分プレーできます。フォルテを欲しがるチームは少なくないと思いますが、ドルフィンズに加わる可能性もあります。

ドルフィンズのHCアダム・ゲイスは昨年ベアーズでOCを務めておりフォルテのことはよく知っています。またドルフィンズは先発RBラマー・ミラーがFAとなってチームを去る可能性が高いと考えられています。そうなるとミラーと再契約せずにフォルテを獲得することは十分考えられます。

フォルテはミラーほど若くはなく、またスピードも劣るんですが、パスレシーブと相手ディフェンスのブリッツを防ぐ能力はミラーより優れています。派手さはないんですがコンスタントに活躍できるRBであるので、もしミラーがいなくなったら獲得に動く価値はあると思います。ただし金銭的な問題がどの程度かという懸念はありますが。


ドラフトでの選手獲得というのも重要な課題です。各所でドラフト予想なども行われているようですが、Sun Sentinel のウェブサイトではドルフィンズがドラフト1巡目(全体8番目)で指名しそうな選手をあげています。それによると次のような選手がリストアップされています。

CBバーノン・ハーグリーブス(フロリダ大学)
DEシャック・ローソン(クレムゾン大学)
LBレジー・ラグランド(アラバマ大学)
RBエゼキエル・エリオット(オハイオ大学)
DEデフォレスト・バックナー(オレゴン大学)
DEノア・スペンス(イースタンケンタッキー大学)
LBジャイロン・スミス(ノートルダム大学)
LBマイルズ・ジャック(UCLA)

この中の誰になるのか、あるいはこの他の選手になるのかわかりませんが、FAでの成否も影響してくることでしょうね。


最後に人事のニュースがありました。コーチングスタッフにアシスタントDBコーチとしてダロンテ・ジョーンズが追加されました。また同時にアシスタントGMだったエリック・ストークスが退団しています。

ジョーンズはNFLでの選手、コーチ経験はありませんが、コーチのキャリアは2001年からということです。高校やカレッジはもちろん、カナディアンフットボールリーグでもコーチ経験があり、直近では昨年ウィスコンシン大学のDBコーチを務めていました。

またストークスは2014年にドルフィンズに加わりました。前GMのデニス・ヒッキーとはタンパベイバッカニアーズ時代から一緒に仕事をしており、ドルフィンズではヒッキーの右腕とも言われていましたが、ヒッキーが退団して居場所がなくなったんでしょうか。ともあれ2年間ドルフィンズのために尽力してくれました。




Week 10 対イーグルス戦

ドルフィンズが最初の攻撃で3点を先制したのはよかったのですが、その直後にあっさり逆転され、さらに3試合連続のセーフティなどで連続16失点した時は、一体この試合で何点取られて負けるんだろうと嫌な気分になりましたが、終わってみればそれ以降は第4Qの3失点のみで、20-19でドルフィンズが逆転勝利しました。

最初の16得点でイーグルスの方が気を抜いてしまったのかと思うような結果だったのですが、実際にイーグルス側にしてみればいつでも得点が取れるみたいな気の緩みとか、ドルフィンズを甘く見たようなところはあったと思います。

勝負の分かれ目は第2QにイーグルスKカレブ・スタージスが32ヤードFGを失敗したこと、そして次の攻撃のパントキックをブロックされたことだったでしょうか、いずれもその直後にドルフィンズが得点していますので、そこでドルフィンズ側に試合の流れが移ったと言えるでしょう。

それとこれは試合を見ていて感じたことですが、第1Qに一気に16失点して、普通ならまたダメかと思ってしまうところでしょうが、それでもドルフィンズの選手、特にディフェンスの選手は精一杯プレーしていたように見えました。このある意味ひた向きなプレーを続けたことが勝利を呼び込んだのではないかと思います。

あとイーグルスのランオフェンスを止められるかというのが課題だったのですが、36キャリーで83ヤード(平均2.3ヤード)獲得に抑えました。これもドルフィンズにとっては勝因となったのではないでしょうか。正直言ってイーグルスにランプレーで攻められ続けるのは怖かったですから。

それとディフェンスに関してですが、この試合ではプロボウルCBブレント・グライムスが内臓疾患で出場していませんでした。まずこれで戦力ダウンは否めなかったばかりか、試合前半にLBジェラニー・ジェンキンス、CBブライス・マッケインを相次いで怪我で欠いてました。

しかしそれにもかかわらず後半イーグルスのオフェンスをわずか3失点に抑えたのは控え選手の活躍にあったと思います。特に新人LBのネビル・ヒューイットとザック・ビジル、そしてこの試合がNFLデビューとなったLBマイク・ハル、さらにはCBトニー・リペットもよく守っていたと思います。

加えて2年目のLBクリス・マッケインはQBサックを決めてイーグルスQBサム・ブラッドフォードを欠場に追い込みました。またビジルに関しては前述のパントブロックを決めて試合の流れをドルフィンズ側に呼び込んだ殊勲者でした。

オフェンスでも新人RBジェイ・アジャイが6キャリーで48ヤード(平均8.0ヤード)獲得と活躍しています。アジャイは今後もっとプレー回数を増やしてもらいたい選手で、成長が楽しみになってきました。

第4QにQBライアン・タネヒルからWRジャービス・ランドリーへのTDパスで逆転したわけですが、このパスはディフェンスに弾かれていて、本当に結果オーライの逆転TDでした。したがって決してきれいな逆転劇ではなかったのですが、今のドルフィンズには第4Qの逆転勝利という結果が非常に大きいことだと思います。しかも敵地での試合ですからなおさらです。

そしてこの試合の最高の殊勲者と言ってもいいでしょう、Sレシャッド・ジョーンズです。あのインターセプトは本当に値千金で価値あるものでした。ジョーンズに関しては今年はプロボウラーになるかと言われているんですが、この試合での活躍はそれを確実なものにしたような気がします。

それからDTダムコン・スーの活躍も光りました。8タックル、1QBサック、そして3ロスタックルと存在感を見せつけています。シーズン開始当初は期待外れの烙印を押されていましたが、シーズンが進むにつれて徐々に実力を発揮してきました。この調子でドルフィンズのディフェンシブラインの要としてのさらなる活躍を期待したいと思います。

総獲得ヤード数で289対436、1stダウン更新数で15対29とドルフィンズはイーグルスより劣っており、負けていてもおかしくない試合でした。しかし結果的にはドルフィンズが勝ちましたが、相手のミスに助けられた部分もありましたし、決してすっきりとした勝ち方ではなかったのかもしれません。

しかし、現状では勝利したということに大きな意味があるし、価値あることだと思います。連敗して失いかけていた自信をまた取り戻したような気がしますので、今後も期待して見ていきたいです。いいプレー、いい試合を重ねていけば結果はおのずと出てくるものだと思います。 



 

ドラフト3日目

NFLドラフトの3日目は4巡目以降の指名が行われ、ドルフィンズは予定通り4巡目で1人、5巡目で4人の計5人の選手を指名しました。

第4巡 15番目:OGジャミル・ダグラス
第5巡 9番目:CBボビー・マッケイン
第5巡 13番目:RBジェイ・アジャイ
第5巡 14番目:FSセドリック・トンプソン
第5巡 20番目:CBトニー・リペット

4巡目でオフェンシブラインの選手を指名してきました。ダグラスはアリゾナ州立大学時代は4年生の時にはLTとして13試合すべてに先発出場しています。しかし3年生の時にはLGとしてプレーしており、ドルフィンズでもLGとして育てるようです。

マッケインはメンフィス大学での過去2年間で11個のインターセプトを記録し、そのうち4個でリターンTDを記録しているというビッグプレーを連発した選手です。ちなみにドルフィンズにはすでにマッケインという選手がCBブライス・マッケインとDEクリス・マッケインの2人がおり、3人ともロースター入りすると非常にややこしくなりそうです。

アジャイは大型のパワーRBです。ひざの怪我の影響で指名順は大きく落ち込みましたが、その実力は1、2巡目ぐらいで指名されてもおかしくないようです。ただ、昨年は1800ラッシングヤードと500レシービングヤードを同時に達成しており、ランで28個、パスレシーブで4個の計32TDを記録しています。

ドルフィンズは先発RBラマー・ミラーが今年契約最終年を迎えるようで、このアジャイが実力通りの結果を残してくれるようならばミラーと再契約を望まないでしょう。ひざの状態がどうなるのか、ややギャンブル的な指名のようですが、パワーRBなので貴重な存在です。

トンプソンはミネソタ大学時代の4年間で32試合に先発出場しています。昨年はチーム2位の83タックルを記録しており、自分はタックルが得意でミスしない、と明言しています。スペシャルチーム選手としてロースターに残れるかどうかでしょうね。

リペットはミシガン州立大学ではCBとWRの2つのポジションでプレーしていました。経験年数でいえばWRの方が長いようですが、ドルフィンズはCBとして育てる方針です。188cmという長身なのでCBで定着できればおもしろいんですが、こちらもスペシャルチーム選手として残れるかどうかですね。


ドラフトが終了してドルフィンズは計7人の選手を指名しましたが、全体を通して見たらLBの指名はできなかったんですが、そんなに悪い結果ではなく、専門家の評価も低くはないようです。この7人のうち1人でも多くの選手が最終ロースターに残って活躍して欲しいですね。


 

新加入選手のジャージナンバー

ドルフィンズに新しく加入した選手のジャージナンバーが発表されています。

DTダムコン・スー #93
TEジョーダン・キャメロン #84
C J.D.ウォルトン #59
CBブライス・マッケイン #24
WRケニー・スティルス #10

また再契約した選手のジャージナンバー変更も発表されており、LBケルビン・シェパードが#97から#52へ、RBラマイケル・ジェームスが#33から#27に変更となります。

スーはデトロイトライオンズ時代の90番ではなくて93番を選んだようです。ちなみにこの番号はネブラスカ大学時代に着けていた番号と同じだそうです。

現在ドルフィンズで90番を着けているのはDTアール・ミッチェルで、もしスーが希望すればミッチェルの番号を譲ってもらえたのでしょうが、そうしなかったというのはミッチェルに配慮したということもあり、また新たなスタートという意味もあるのでしょう。 

ところで、ドルフィンズの#93といえばDEトレース・アームストロングを思い出します。アームストロングは1995〜2000年までドルフィンズに在籍した選手で、パスラッシュに定評がありました。

ドルフィンズでは27試合の先発を含む95試合に出場して、187タックル、56.5QBサック、16ファンブルフォースを記録しています。反対サイドのDEジェイソン・テイラーとのパスラッシュは破壊力がありました。2000年シーズンにはプロボウルにも選出されています。

1998年シーズンのプレーオフでの対バッファロービルズ戦で、勝利を決定づけたQBサックが印象に残っています。ビルズのQBはダグ・フルーティで、ドルフィンズはフルーティに最後まで苦しめられました。


 

これまでの異動内容まとめ

FAが解禁となってからおよそ1週間が経過していますが、これまでのドルフィンズ選手の異動関係をまとめてみました。

IN:DTダムコン・スー、TEジョーダン・キャメロン、CBブライス・マッケイン、WRケニー・スティルス

OUT:WRマイク・ウォレス、WRブライアン・ハートライン、WRブランドン・ギブソン、LBダネル・エラビー、LBフィリップ・ウィーラー、CBコートランド・フィネガン、DTランディ・スタークス、OGシェリー・スミス、OLネイト・ガーナー

RE-SIGN:OTジェイソン・フォックス、DT A.J.フランシス、Sジョーダン・コバックス、LBケルビン・シェパード、Sマイケル・トーマス、CB T.J.ヒース

これを見ると切るべき選手を切ってよく整理されているという印象があります。もちろんスーの獲得というのが最優先だったんでしょうが、他の補強についても理にかなっていると思われます。これが正しかったかどうかは結果論になりますので、少なくとも1シーズンが終了しなければわかりませんが、ほぼ納得できるわかりやすいものだと思います。

あと気になるところは、トランジション選手の指定をしたTEチャールズ・クレイの去就ですが、どうやらほぼバッファロービルズに行きそうです。残念ですが、ドルフィンズとしてもその可能性が大きいからキャメロンを獲得したとも言えますし、仕方のないところでしょう。ただ、そうなった場合にはサラリーキャップ枠に約700万ドルの空きができます。

それとマッケインについては先発CBレベルかと思っていたんですが、どうやらニッケルバックで、FAとなったジミー・ウイルソンの穴埋めという選手のようです。先発CBについてはジャマー・テイラーか、あるいはドラフト1巡目でCBを指名してテイラーと競わせるか、というところのようです。もちろん、マッケインにも先発CBの可能性はあると思いますが。

そしてレシーバー陣が一気に若返りましたが、リーダーシップを発揮できるベテラン選手が必要ではないでしょうか。まあ、昨年までもリーダーといえるWRの選手はいなかったと思いますが、経験のあるベテランWRがいないのが気になります。



 
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