2勝0敗と好スタートを切ったドルフィンズ、第3週はホームでの開幕戦でアトランタファルコンズを迎えます。ドルフィンズにとっては2002年シーズン以来の開幕3連勝をかけて戦うことになります。

ファルコンズは1勝1敗ですが、先週の試合ではセントルイスラムズに31-24で勝利しています。開幕前にはスーパーボウル候補の1つにもあげられるほどの強豪チームなんですが、現在のチーム状況は主力選手に多くの怪我人を抱えて万全とは言えません。

ラムズ戦で先発RBスティーブン・ジャクソンを失い、その他にもFBブラディ・ユーイング、DEクロイ・ビアマン、LBショーン・ウェザースプーン、CBアサンテ・サムエルといった攻守の先発選手が試合に出られません。さらに攻撃の要となるWRフリオ・ジョーンズとロディ・ホワイトが2人とも怪我をしています。

ただし、ジョーンズは現在NFLトップの18回のパスレシーブで258ヤードを記録しており、ラムズ戦でも11回のパスレシーブで182ヤードを獲得、81ヤードのロングTDパスレシーブも決めています。おそらく試合には出場すると思わるので、体調が万全でなくてもファルコンズの1番の武器になるので警戒が必要です。

ファルコンズのQBマット・ライアンはこれまでパス成功率71.6%を誇っています。パスターゲットとしてはジョーンズの他にベテランTEトニー・ゴンザレスもいます。ゴンザレスは2試合で7回のパスレシーブで69ヤード獲得、1TDパスレシーブを記録しています。

ドルフィンズはこのジョーンズとゴンザレスを主に警戒しなくてはいけないのですが、特にTEへのパスカバーが十分にできていません。これまでの試合でクリーブランドブラウンズのTEジョーダン・キャメロンとインディアナポリスコルツのTEコビー・フリーナーの2人に対して合計13回のパスレシーブで177ヤードを献上しています。ファルコンズも当然ゴンザレスへのパスを多用してくることが考えられます。

加えてドルフィンズにも怪我人が多く、CBディミトリ・パターソンが欠場、Sクリス・クレモンズも怪我をしており試合出場が微妙です。ディフェンスバック陣が手薄になっているところで、ファルコンズのパスオフェンスにどう対抗するのかが鍵となるでしょう。

ドルフィンズはこれまでの2試合同様にパスラッシュを積極的に仕掛けてくるものと思われます。ここまでDEキャメロン・ウェイクの2.5QBサックを筆頭に合計9QBサックを記録しています。ライアンは2試合で5QBサックを受けていますが、それ以上に相手ディフェンスからのプレッシャーを受けています。先発LTサム・バーカーが不在でパスプロテクションに不安を抱えたファルコンズにとってドルフィンズのパスラッシュは脅威となるでしょう。

ドルフィンズの方もファルコンズほどではないが怪我人が目立ちます。コルツ戦で9回のパスレシーブで115ヤード獲得、1TDパスレシーブと活躍したWRマイク・ウォレスが練習で足の付け根を痛めて体調が万全ではありません。またQBライアン・タネヒルも好調なスタートを切っていますが、コルツ戦でQBサックを受けて右肩を痛めました。タネヒルは2試合で9回のQBサックを受けており、この試合でもファルコンズは積極的にパスラッシュを仕掛けてくると思われます。

この両チームの前回の対戦は2009年まで遡りますが、その時はファルコンズのホームゲームでドルフィンズは敗れています。ゴンザレスが5回のパスレシーブで73ヤードを獲得して1TDを記録したのですが、今回の試合でもゴンザレスを抑えることが勝利への要因となるでしょう。是非ともホーム開幕戦を素晴らしい勝利で飾ってもらいたいと思います。