ドルフィンズは今週末ダラスカウボーイズと対戦しますが、ドルフィンズにとってはおよそ1か月ぶりのホームゲームとなります。先週の対フィラデルフィアイーグルス戦に勝利して4勝5敗となり、次のカウボーイズ戦には是非とも勝利して勝率5割復帰を果たしたいところです。

対戦相手のカウボーイズは現在7連敗中で、過去5試合で見ると平均得点は14.2点でこれはNFLワーストの数字となっています。そしてその間TDはわずか3つしかあげられず、先週もタンパベイバッカニアーズに10-6で敗れています。

しかしそれはエースQBトニー・ロモを欠いていてのことで、そのロモはこのドルフィンズとの試合で復帰する予定となっています。ロモが復帰することでカウボーイズもチームとしてのモチベーションが上がってくるので、過去の数字はまったく参考にならないと言えるでしょう。

ただ、ドルフィンズにとって幸いなのは今回の対戦がドルフィンズのホームゲームであるということです。ロモの復帰戦で、しかもカウボーイズの本拠地での試合となると、カウボーイズにさらに追い風が吹くことになり、ドルフィンズにとっては圧倒的に不利だったと思われます。

この試合、ドルフィンズが勝利するポイントとしては次のようなことがあげられています。

1 TEジェイソン・ウィッテンを抑えること

2 カウボーイズのランを止めること

3 3rdダウン時、レッドゾーンでのオフェンスを向上させること

4 QBライアン・タネヒルをパスラッシュから守ること

5 オフェンスでビッグプレーを成功させること 

この中でドルフィンズにとって最大の懸念材料はTEに対するカバーです。ドルフィンズはTEの選手によくパスを通される傾向があり、先週の試合でもフィラデルフィアイーグルスのTEブレント・セレックとザック・アーツに合計で11回のパスレシーブを許して202ヤードを献上しています。

この試合でもウィッテンにいかにパスを通させないかが課題ですが、それをカバーすべきLBには怪我人を抱えています。ジェラニー・ジェンキンスはおそらく出場できず、コア・ミーシーも怪我をしていて万全ではありません。控えのクリス・マッケインと新人のネビル・ヒューイットが代わりを務めることになりそうですが、どこまでカバーできるかが不安です。

ドルフィンズは先に得点をあげて試合を優位に進めたいところですが、そのためにはRBラマー・ミラーとジェイ・アジャイのランプレーを数多く出すことです。またミラーについてはランだけではなくパスレシーブも効果的で、最近よく使っているスクリーンパスからのロングゲインというのも相手チームにとっては守りにくい戦術だと思います。

ドルフィンズのホームゲームなんですが、ロモの復帰する試合とあってカウボーイズファンも多数来場するものと思われます。しかしそのロモのための試合にならないように、ドルフィンズにはすっきりした形での勝利を望みます。確かにロモがいなかったのが7連敗の理由の1つかも知れませんが、カウボーイズの低迷はそれだけではないと思います。