サマーキャンプ開始がおよそ1週間に迫ってきました。今年のドルフィンズはFAなどによりWR陣の充実と新戦力の守備陣が見どころといえるんですが、もう1つRB陣がどれだけ走れるかというのも期待されるところです。

昨シーズンまでのエースRBレジー・ブッシュがFAで去ったため、現在のドルフィンズではエースRBが不在です。最有力候補は2年目のラマー・ミラーなんですが、このミラーがどれだけの成績を残せるかが今シーズンのドルフィンズの浮沈の鍵を握っていると言っても過言ではない気がします。

ミラーは2012年の新人選手の能力テストとも言えるNFLスカウトコンバインで、40ヤードダッシュで4.40秒を記録しましたが、これは全RB中最高の成績だったそうです。しかし、ドラフトでは4巡目という上位とはいえないところで指名されました。理由は、現在のNFLではRBがそれほど重要視されていないということもあるでしょうが、ドラフト前に肩の手術を行ったというのも評価が下がった原因のようです。

昨シーズンのミラーは51キャリーで250ヤード獲得に止まりましたが、平均獲得ヤードでみれば4.9ヤードとまずまずの成績を残しています。パスプロテクションに難があるということだったので、その関係で出場機会が少なかったのかという見方もできます。しかし、別の見方をすれば、肩の手術をしたために制限して起用していたということも言えるかもしれません。実際にパスプロテクションが上手くできなかったというのも、肩の手術からの回復に不安があったということも考えられます。

今シーズンのミラーは1500ヤード位は走るだろうという期待感がありますが、そのミラーのランプレーを助ける意味でもリードブロッカーん存在は重要です。FAとなっているプロボウルFBボンタ・リーチ獲得の噂が随分前から言われていますが、ドルフィンズからリーチへの具体的なオファーはまだないようです。ドルフィンズ側は1年契約でと考えていますが、リーチ側は複数年契約を望んでいるようで、その差が契約締結につながらない要因となっているんでしょう。あと1周間でこの問題に答えが出るのか、注目されます。

話がそれましたが、ミラーはこのオフにはマイアミ大学の先輩で、サンフランシスコ49ersのエースRBであるフランク・ゴアと一緒に練習をしたそうです。先輩のゴアからいろいろなことを吸収したことと思いますが、その経験を是非とも今シーズンの活躍につなげてもらいたいと思います。