次週ドルフィンズと対戦するジャクソンビルジャガーズですが、先週の対クリーブランドブラウンズ戦で今シーズン初勝利を記録して開幕からの連敗を6でストップさせました。

その試合でジャガーズはブラウンズのオフェンスを266ヤードに抑えました。加えて6つのQBサックを記録して今シーズンの総QBサック数を22としましたが、これはNFL最多となっています。ジャガーズのディフェンスは最初の5試合では相手チームに平均435.4ヤードを献上していましたが、過去2試合では計556ヤード喪失に止めています。

しかしジャガーズはそのディフェンスの要であるLBポール・ポスラズニーを怪我で失っています。ポスラズニーは今シーズンここまで、69タックルを記録してチームのリーディングタックラーとなっていました。

ジャガーズのオフェンスはNFL31位と低迷していましたが、過去2試合では計715ヤード獲得と向上しつつあります。特にブラウンズ戦では185ヤードのラッシングを記録しています。

そのジャガーズのランオフェンスの中心となったのがRBデナード・ロビンソンです。ロビンソンは22回のラッシングで自己最高の127ヤードを獲得してTDランも記録しています。ミシガン大学時代にはQBとしてプレーし、昨年のドラフトではWRとして指名されていましたが、RBとしてのプレーがロビンソンにとっては最も実力を発揮できる状況となっています。

ロビンソンのランプレーが新人QBブレイク・ボートレスを助けることにもつながります。ボートレスはチャド・ヘニーから先発の座を引き継いで以来、4試合で3TDパスに対して8インターセプトでQBレイティングは68.2という成績です。

なお、ボートレスは第6週の対テネシータイタンズ戦では試合には16-14で敗れたとはいえ、パス46回投中32回成功で336ヤードを獲得して1TDパス、1インターセプトという成績を残しました。しかし先週のブラウンズ戦では3インターセプトを献上して、パス31回投中17回成功で159ヤード獲得に止まっています。

一方のドルフィンズは現在NFL4位のトータルディフェンス、平均313.7ヤードを誇り、相手チームのQBレイティングも86.3に抑えています。それがQBライアン・タネヒルのプレーを助けています。

先週の対シカゴベアーズ戦では27-14で勝利しましたが、ベアーズのオフェンスを52ラッシングヤードに止めるなどトータルで224ヤードに抑えています。そしてQBジェイ・カトラーに対してもQBレイティング74.4に抑えてインターセプトも1つ奪っています。

その影響もあって、タネヒル率いるオフェンスも向上してきています。タネヒルは過去3試合でパス成功率72.3%、計799ヤード獲得で6TDパス、3インターセプトという成績です。またパスだけでなくランプレーでも14キャリーで132ヤードを獲得しています。

タネヒルは最初の3試合ではパス成功率56.5%、QBレイティング74.1しか記録できずに先発降格かとまで言われていたんですが、そこから見事に立ち直っています。

タネヒルの調子が上がってくるにつれてオフェンス全体も向上しています。過去3試合では平均392.3ヤードを獲得して、最初の3試合よりも平均で65ヤード以上も総獲得ヤード数が上昇しています。

また新人WRジャービス・ランドリーが好調で、過去2試合先発した試合では10回のパスレシーブで121ヤードを獲得してNFL初のTDパスレシーブも記録しました。

さらにこの試合から6試合の出場停止処分を受けて欠場していたDEディオン・ジョーダンが復帰する予定です。DEキャメロン・ウェイクやオリビエ・バーノンを中心とするパスラッシュにさらに厚みを増すと共に、TEなどに対するパスカバーのデプスにも期待がかかるところです。

ジャガーズの本拠地での試合ですが、戦前の予想ではドルフィンズが圧倒的に有利です。しかし前述のように、ジャガーズのチーム状態も上がってきていますので油断は禁物です。特にロビンソンのランプレーは要注意となるでしょう。過去の対戦成績はプレーオフも含めて3勝3敗ですが、2009年と2012年の過去2試合はいずれもドルフィンズが勝利しています。