Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

マーク・コロンボ

対イーグルス戦

HCトニー・スパラノにとってこの対フィラデルフィアイーグルス戦がドルフィンズでの最後の試合になってしまいましたね。シーズンも残り3試合ということで、シーズン中の解任はないと思っていたんですが、突然のニュースで驚きました。まあこの件についてはまた後日触れることにして、試合の方を見ていくことにします。

試合序盤はドルフィンズの動きが非常によかったです。イーグルスの攻撃を止めてCBジミー・ウイルソンがパントブロック、それをきっかけにQBマット・ムーアからWRブランドン・マーシャルへのTDパスが決まって先制しました。その後もイーグルスの攻撃を止めて、さらにFGで追加点を狙った… とここまではよかったんですけどね。そのFGを失敗してから完全に流れがイーグルス側に移ってしまいました。

この試合の大きな敗因は第2Qの24失点、特に3つのターンオーバーからの17失点なんですが、それを呼び込んだのはその前の7点だったと思います。Kダン・カーペンターが55ヤードのFGを失敗した直後のイーグルスの攻撃をほとんど止められず6プレーで54ヤードをドライブされてRBレショーン・マッコイにTDランを決められました。

ドルフィンズのディフェンスはこの試合を通して非常によかったと思います。QBマイケル・ヴィックのパスを30回投中15回成功で208ヤード獲得に抑え、マッコイに対しては27キャリーでわずか38ヤード獲得に止め、さらに試合後半はイーグルスのオフェンスを計87ヤードに抑えています。にもかかわらず、最初のマッコイのTDドライブの時はロングゲインも許すなど簡単にボールを進まれてしまいました。あのドライブの時だけ、何か集中力が途切れてしまったように見えただけに、あとになって悔やまれる場面でした。

あのカーペンターのFG失敗ですが、パントを蹴るのかなと思っていましたがFGにトライしました。蹴って蹴れない距離じゃなかったし積極的にいったのは悪くないんですが、あの場面でパントを蹴っていたらおそらくその後の展開は違っていて、イーグルスの状態からするとドルフィンズが勝っていた可能性もあります。

ただ、ドルフィンズにとって非常に痛かったのはLTジェイク・ロングが第1Q途中に怪我で欠場したことでしょう。その結果なんとイーグルスディフェンスに9QBサックを浴びてしまいました。さらにムーアも故障して試合途中で退場してしまいました。ロングがいなくなっただけでオフェンシブラインがあれだけガタガタになってしまうのかと思うと、今までのロングの存在を改めて思い知るんですが、まあイーグルス側もそこをついて積極的にパスラッシュを仕掛けてきたというのもありました。ロングの代わりに入ったネイト・ガーナーが全く期待外れでした。ガーナーとRTマーク・コロンボの2人のパスプロテクションは酷かったですね。

3rdダウン、4thダウン時のランプレーも全く進めませんでした。これもロング欠場の影響もあったでしょうが、それにしても残り2ヤードという状況が6回あり、そのうち3rdダウン残り1ヤードが2回、4thダウン残り1ヤードが2回とすべてボールを進められなかったというのは、イーグルスのディフェンスがよかったということを割り引いてもちょっと情けない結果でした。

これで遂に9敗目を喫して3年連続で負け越し決定です。残り試合も3試合ですので、この試合で怪我をしたロングやムーアには無理をさせないでもらいたいです。ここで無理してプレーさせて来シーズンにも影響するようなことになると最悪です。特にロングは100%でなければ休ませてもらいたいです。





対レイダース戦

AFC西地区で首位に立っているオークランドレイダースとの対戦、ドルフィンズがどれだけやれるのか注目でしたが、まったく危なげのない圧勝でしたね。レイダースは主力に怪我人が多かったのでそれに助けられた面はあったと思いますが、それにしても今のドルフィンズは強い、シーズン前半の低迷が嘘のようになっています。

ドルフィンズはオフェンス、ディフェンスともいいところばかりだったんですが、試合の流れから見ると第2QのQBマット・ムーアからWRデボン・ベスへのTDパスがポイントでしたね。第1Qは2度の得点チャンスがありながらいずれもFGに終わって、TDが取れないというよくない傾向が続いていたんですが、あのTDで試合の流れがドルフィンズ側に傾いたと思います。

そして完全に勢いをつけたのが第3Q開始時のKRクライド・ゲイツの77ヤードキックオフリターンでしたね。ゲイツのリターンに関しては数試合前ぐらいからいつかロングリターンをしそうな雰囲気はあったんですが、これは大きなリターンでした。もう少しでTDだったので残念でしたが、今後も期待できそうです。

ランオフェンスで209ヤードを記録したんですが、そのうちRBレジー・ブッシュが22キャリーで100ヤード獲得でした。22キャリーというのはブッシュにとってキャリア最多だそうです。また100ヤード以上のラッシングはキャリア3度目ですがドルフィンズに来て2度目です。今シーズンここまでキャリア最高の667ヤード、残り4試合で1000ヤード超は微妙なところですが、ここにきて才能が開花した感じですね。

そしてそのランオフェンスを支えたオフェンシブラインですが、バーノン・ケアリーの欠場でジョン・ジェリーがRGを務めました。RTマーク・コロンボとともに右サイドが大いに不安だったんですが、全く問題なかったと言ってもいいでしょう。ブッシュの29ヤード、15ヤードというランプレーもいずれも右サイドでしたし、QBサックもジェリー、コロンボのところでは許していません。オフェンシブライン全体で見てもパスプロテクションも非常によかったと思います。

そしてさらによかったのがディフェンスです。ディフェンスに関してはLBカルロス・ダンスビーとケビン・バーネットの2人がいいプレーをするようになってから非常に向上してるんですが、この試合でもレイダースのオフェンスを第3Qまで40プレーで123ヤード獲得に抑えています。また3rdダウンディフェンスでも11回中2回しか1stダウン更新を許しませんでした。

ただ、残念だったのはできれば完封してほしかったんですが、第4Qに14点はちょっと取られ過ぎのような気がします。試合が決まって余裕ができてのことなんでしょうが、第4QだけでQBカーソン・パーマーにパス15回投中10回成功で153ヤード献上で2TDを許しています。こういうところでしっかり抑えられるかどうかが本当に強いディフェンスの証明になると思うので、今後の課題でしょうね。

オフェンスにしても同様で、第4Qは無得点で1stダウン更新はわずかに1回、こういう展開で最後までしっかりボールをキープできる強いオフェンスになってもらいたいです。この試合のように大差がついた場面ならいいでしょうが、2TD以上の差をつけてないと不安だというところが見えてしまってます。これも改善してほしいですね。

とはいえ、非常に素晴らしい勝利で、誰か特出した選手がいたというわけではなく、チーム全体での勝利という印象がありました。チーム状態も非常にいいと思いますので、残り4試合でどんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね。



対レイダース戦 プレビュー

サンクスギビングデーに3連勝中のダラスカウボーイズと対戦して敗れたドルフィンズですが、今週も3連勝中でAFC西地区首位のオークランドレイダースと対戦します。レイダースにとってはプレーオフ進出に向けてはこのドルフィンズ戦は絶対に負けられない試合となります。レイダースは2002年シーズン以来の4連勝を狙ってくるわけですが、その2002年シーズンにはスーパーボウルに進出しています。

ドルフィンズとレイダースの対戦成績は最近では圧倒的にドルフィンズが勝ち越しており、過去12試合でドルフィンズが10勝、マイアミでの対戦も過去6試合中5勝しています。昨シーズンも両チームの対戦があり33-17でドルフィンズが圧勝しています。

レイダースのオフェンスの強みはNFL4位のランオフェンスで平均149.2ヤードです。ただし、先週の対シカゴベアーズ戦では試合には勝ったものの、シーズン最低の73ラッシングヤードに抑えられました。しかもドルフィンズ戦ではRBダレン・マクファーデンの欠場が決まっています。

ドルフィンズのランディフェンスはNFL7位、しかも最近5試合では相手チームを平均72.2ラッシングヤードに抑えており、そこだけで見ると同2位の成績です。レイダースのランオフェンス対ドルフィンズのランディフェンスというのがこの試合の1つのポイントとなりそうですが、これまでのドルフィンズのディフェンスを見るとレイダースのランを封じるのはそれほど難しくはないでしょう。

逆にレイダースのランディフェンスは平均135.3ヤードでNFL27位とよくありません。ドルフィンズのランオフェンスも平均110.2ヤードで同16位とそれほどよくないんですが、RBレジー・ブッシュのランプレーがここ数試合効果的に出ていますのでランではある程度ボールを進められると思います。しかしもう1人のRBダニエル・トーマスがシーズン当初の勢いがないのでブッシュにかかる負担は大きくなりそうです。

ドルフィンズのオフェンスで不安な要素はRGバーノン・ケアリーが欠場しそうなところです。代役はOGジョン・ジェリーが務めると思われますが、そのジェリーとRTマーク・コロンボでは右サイドのオフェンシブラインが大きな弱点となりそうです。特にレイダースはLBカメリオン・ウィンブレイ(7QBサック)、DEリチャード・セイモア(6QBサック)、DTトミー・ケリー(5.5QBサック)と強力なパスラッシャーが揃っていますので、当然その弱点を突いてくるでしょう。

プレッシャーが強ければQBマット・ムーアのパスも通りにくくなります。安定感が出てきているムーアのパスプレーですが、カウボーイズ戦では大事なところでパスを決められず、結局試合に敗れています。ムーアをいかにパスラッシュのプレッシャーから守るか、ここがドルフィンズにとって勝利のポイントとなるでしょう。

レイダースのQBはカーソン・パーマーですが、5試合で6TDに対して8インターセプトと安定感は今一つ、しかもドルフィンズ戦ではジャコビー・フォードとデナリアス・ムーアという2人の実績あるWRが欠場します。カウボーイズ戦で2つのインターセプトを決めているドルフィンズのパスディフェンスにとっては、レイダースのパスオフェンスは脅威ではなく、ターンオーバーを奪う可能性も高いと思われます。

地区首位のレイダースと地区最下位のドルフィンズの対戦とはいえ、戦前の予想ではドルフィンズ勝利の予想が多くなっています。ただ、レイダースの今シーズンの成績は決してダテではないので油断は禁物です。ドルフィンズにとっての課題は相手がどうというより自分たちの問題、すなわちレッドゾーン内でしっかりとTDを決める、ボールコントロールをしっかりとするということでしょうかね。



対バッカニアーズ戦

今日行われたプレシーズンゲーム第3戦、対タンパベイバッカニアーズ戦ですが、ドルフィンズにとっては大きな不安を残す試合となりました。先週の対カロライナパンサーズ戦と違ってオフェンシブラインの出来が非常に悪かったです。元々不安を感じていたんですが、今日のような内容だと全く話になりません。バッカニアーズと比べてもバッカニアーズの1軍はおろか2軍のオフェンシブラインよりも劣っているように見えました。

特に両OTのライドン・マーサとマーク・コロンボは相手ディフェンスのパスラッシュを全く抑えられないと言ってもいいぐらいです。まあ、シーズンが始まればLTはジェイク・ロングが務めるので少しは改善されるでしょうが、本当に酷い状態で、HCトニー・スパラノになって過去最悪のオフェンシブラインかもしれません。こうなってはバーノン・ケアリーをOGにコンバートしたのが正しかったのかどうかわかりませんね。

RBレジー・ブッシュは5キャリーでマイナス1ヤードという悲惨な結果でした。中央のランプレーばかり試みてことごとく潰されてるのを見てると虚しくなってきました。3rdダウン残り1ヤードで頼みのFBルーサカ・ポライトもノーゲインとは情けない。ランが出ないので当然相手は全力でパスラッシュを仕掛けてきます。QBチャド・ヘニーは3度QBサックを受けました。

しかしそのヘニーですが、プレッシャーを受けながらも今日はいいプレーをしたと思います。最初のWRブランドン・マーシャルへの60ヤードのTDパスも上手く決まってよかったです。あれが決まるのと決まらないのとではヘニーにとっては大きな差があったでしょうね。またFGとなった得点ドライブではパスインターフェアの反則を2度もらっています。反則狙いでパスを投げることもQBにとっては大切なことだと思います。ちょっとずるいやり方ですが、それがまさに相手が嫌がるプレーですので、そういうことができる余裕を持てたというのも収穫だったでしょうね。結果パス13回投中10回成功で175ヤード獲得、QBレイティング143.9はあのオフェンシブラインの下でのプレーとしては完璧だったのではないでしょうか。

ディフェンスでは新加入のLBケビン・バーネットの活躍が目立ってますね。チームトップの6タックルを記録しており、このバーネットの存在がLBカルロス・ダンスビーの負担を軽減してくれそうなのでいい効果を生みそうです。

プレシーズンゲームも残りあと1試合となりました。とにかくシーズン開始までにオフェンシブラインをなんとかしてもらいたいです。さらなる補強もあるかもしれませんが、ここにきて補強しても連携がうまくいくのかという不安もありますし、どちらにしても非常に悩ましい問題ですね。




契約情報

制限付FAだったOTネイト・ガーナーとライドン・マーサ、そしてRBレックス・ヒリアードとコリー・シーツの4人と再契約しました。現段階ではこの4人が結構キーになる選手だと思います。

バーノン・ケアリーのRG転向で先発RTを誰が務めるのかが懸案事項です。ガーナーとマーサはいずれもOTの選手ですが、ガーナーはどちらかというとOGの控えという印象が強いです。したがって、新加入のマーク・コロンボと先発の座を争うのはマーサだと思われます。コロンボ、マーサ共に今ひとつ力不足だという気がしますが、なんとか頑張ってもらいたいと思います。

またRBのポジションは新人のダニエル・トーマスと新加入のレジー・ブッシュに続く3人目が必要です。ヒリアード、シーツ共にチャンスはありますが、シーツは最終ロースターに残るのは難しいでしょうかね。ヒリアードがレベルアップして先発RBの座を争うようになってくれればいいんですが。

その他、QBケビン・オコネルを獲得してその代わりにQBトム・ブランドステイターを解雇しました。どっちがどうということもないし、最終的にはオコネルも解雇されるんだろうと思います。さらにQBに関してはオコネルと契約する前に元サンフランシスコ49ersのQBトロイ・スミスをワークアウトしたようですが契約には至りませんでした。カイル・オートンの獲得が失敗してQBのポジションは迷走を続けているようです。先発QBとなるだろうチャド・ヘニーがしっかりしてくれればいいんですが。

あと直接は関係ないんですが、ドルフィンズを解雇されたLBティム・ドビンスがヒューストンテキサンズと契約、そして同じく解雇されたLBチャニング・クロウダーはニューイングランドペイトリオッツでワークアウトを行ったそうです。ペイトリオッツではWRウェス・ウェルカーやRBサミー・モリス、LBロブ・ニンコビッチが古巣ドルフィンズを相手に活躍していますが、クロウダーも入団してドルフィンズ戦で大暴れ、なんてことにならないことを願いたいです。




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