Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

レジー・ブッシュ

Week 16 対ビルズ戦 プレビュー

ドルフィンズがこの試合に勝利して、デンバーブロンコスがカンサスシティチーフスに敗れると、シーズン最終戦を待たずにドルフィンズの2008年シーズン以来のプレーオフ進出が決定します。その意味でもこの対バッファロービルズ戦は今シーズン最大のビッグゲームと言ってもいいでしょう。

しかしドルフィンズにとっては非常に厳しい試合となることが予想されます。まず第一にビルズの本拠地での試合であるということです。ドルフィンズがビルズの本拠地で最後に勝利したのは2011年まで遡ります。ということはQBライアン・タネヒルが入団してからは勝っていないということになるんですが、今回プレーするのはタネヒルではなく、その2011年に勝利した時のQBマット・ムーアです。

ちなみにその時の試合は当時HCだったトニー・スパラノが解任された後、トッド・ボウルズが暫定HCとなって最初の試合で、RBレジー・ブッシュが203ヤードを走って勝利に貢献しています。そのブッシュが現在はビルズにいるということで不思議な巡り合わせになっています。

ビルズは現在7勝7敗でプレーオフ進出にはわずかに可能性を残していますが、それよりもビルズはドルフィンズのプレーオフ進出を阻止するために全力を注いでくると思われます。HCレックス・ライアンのことですから、ブッシュを積極的に起用してくるなど嫌らしい戦術を用意してくるのではないでしょうか。

ドルフィンズはビルズに今シーズン最初の対戦では勝利しています。第4Qに2TDをあげての逆転勝利だったんですが、試合の主役はRBジェイ・アジャイでした。アジャイはビルズのディフェンスを相手に214ヤードを走って勝利に大きく貢献しました。今回の対戦でもその再現ができれば勝利の可能性も高まるでしょうが、それはあまり期待できないかもしれません。

ドルフィンズとしては前回同様にアジャイのランで試合を優位に進めたいところですが、アジャイのランは過去4試合では61ヤード以下に止まっており、さらにそのうちの3試合では平均2.7ヤード以下に抑えられています。ビルズのディフェンスも前回200ヤード以上走られていますので、今回は是が非でも止めにくるでしょう。

さらにドルフィンズにとって不安な要素は、前回の対戦時にプレーしていたCマイク・パウンシーが欠場することです。パウンシーが欠場してからランオフェンスが低下したドルフィンズにとって、パウンシー不在のオフェンシブラインでランを出すことは非常に難しいと考えざるを得ません。

ランが止められればパスで活路を見出したいということになります。ムーアは先日の対ニューヨークジェッツ戦で4TDパスを記録する活躍を見せました。しかしビルズのディフェンスを相手に同じようなプレーができるかどうかはわかりません。ビルズ側も当然ジェッツ戦を研究しているでしょうし、ジェッツはムーアのパスプレーを軽視していたようなところもあると思います。

ランが止められてパスも通らないということになるとどうにもならないので、なんとか活路を見出していかなければいけないのですが、ランとパスのバランスが取れたオフェンスをすることができるかどうかがポイントになります。

一方ディフェンス面ですが、ビルズは前回の対戦ではエースRBルショーン・マッコイが怪我をしていて満足にプレーできませんでしたし、WRロバート・ウッズも欠場していました。しかし今回はその2人がプレーできる状態にあり、オフェンスの戦力は向上しています。マッコイが万全の状態でプレーできるということは現在NFL1位のランオフェンスを止めることは難しく、特にドルフィンズのランディフェンスは同30位ですので、普通に考えると厳しい状況です。

また、仮にマッコイのランを抑えられたとしても、ビルズのランオフェンスにはQBタイロッド・テイラーのランもあります。そこがNFL1位のランオフェンスとなっている要因なんですが、ドルフィンズのディフェンスは走れるQBに苦戦していますので、このテイラーのランにも注意を払わなければいけません。できるだけテイラーの足を止めたいところですが、難しいでしょうね。

ドルフィンズは過去9試合で8勝しているんですが、その大きな要因となているのがターンオーバーです。先週の試合でもジェッツから4つのターンオーバーを奪ったことが試合を優位に進める結果となりました。ビルズのオフェンスのリズムを崩してターンオーバーを誘発させるには、やはりディフェンスがテイラーにプレッシャーをかけ続けていくことが必要です。プロボウラーコンビのDTダムコン・スーとDEキャメロン・ウェイクを中心としたパスラッシュが鍵になります。

試合展開としては、ビルズのランを止められずに簡単に点を取られ、オフェンスが抑えられて反撃ができずズルズルとビルズのペースになっていくと厄介です。どんな形でもいいから先に得点を取って優位に試合を進めたいところです。



 

ドルフィンズの200ヤードラッシャー

昨日の記事で、RBジェイ・アジャイの204ヤードラッシングはドルフィンズでは2003年のRBリッキー・ウイリアムス以来ではないか、とお伝えしましたが、やはり間違えていました。失礼いたしました。

正しくは2011年にRBレジー・ブッシュが記録していました。ついでにウイリアムスは2003年ではなくて2002年でした。重ねて訂正いたします。

ちなみにドルフィンズのチーム史上で1試合で200ヤード以上のラッシングを記録した選手をあげると次のようになります。

ウイリアムス 228ヤード 2002.12.1 対バッファロービルズ
ウイリアムス 216ヤード 2002.12.9 対シカゴベアーズ
ラマー・スミス 209ヤード 2000.12.30 対インディアナポリスコルツ
アジャイ 204ヤード 2016.10.16 対ピッツバーグスティーラーズ
ブッシュ 203ヤード 2011.12.18 対ビルズ

この中で、スミスの場合はポストシーズンでの記録で、その試合はオーバータイムで勝敗が決しています。

これを見ると意外にも2000年以前はまったくなかったようで、ドルフィンズで殿堂入りしているFBラリー・ゾンカも200ヤードは走ったことがないんですね。

ところでアジャイはスティーラーズのディフェンスを相手に200ヤード以上走ったわけですが、スティーラーズといえば『スティールカーテン』と呼ばれるように鉄壁の守備という印象があります。そのスティーラーズを相手に1試合で200ヤード以上走ったのはアジャイの前には2000年のジャクソンビルジャガーズのRBフレッド・テイラーだそうです。

ということは今回アジャイは実に16年ぶりにスティーラーズのディフェンスを相手に200ヤード以上走ったということになります。そういう面から見てもアジャイの記録は貴重だったと言えるでしょう。ちなみに2000年のテイラーは234ヤードのラッシングを記録しています。 




 

Week 10 対ライオンズ戦 プレビュー

ドルフィンズとデトロイトライオンズは共に現在3連勝中ということで、第10週の試合の中でも注目の対戦となっています。両チームとも好調ですが、ライオンズのホームゲームということでライオンズがやや有利かとも言われています。

ドルフィンズの5勝3敗に対してライオンズは6勝2敗と勝ち星ではライオンズの方が上回っており、ライオンズは第8週にロンドンでアトランタファルコンズと対戦した後、先週はバイウイークで試合がありませんでした。その結果、ライオンズはオフェンスの中心であるWRカルビン・ジョンソンとRBレジー・ブッシュが復帰してくるので、ドルフィンズ戦に向けて万全の体制が整っています。

ライオンズのディフェンスは強力で、1試合あたりの平均喪失ヤード数290.4ヤードと平均失点15.8点はいずれもNFLトップ、そしてランディフェンスは平均74.0ヤードで同2位、パスディフェンスは平均216.4ヤードで同5位と非常に強力です。

ファルコンズ戦ではファルコンズのオフェンスを後半はトータル80ヤードに止め無得点に抑えました。試合全体ではトータル291ヤードに抑えていますが、今シーズン相手チームのオフェンスをトータル300ヤード以下に抑えたのは4試合で、これはNFLトップタイの成績です。

というふうに見るとライオンズはとても強いチームのように思えるのですが、よく考えて見ると、例えばオフェンスについてはジョンソンやブッシュが十分プレーできていないとはいえ、トータルではNFL20位の平均338.8ヤード、平均得点も同24位の20.2点、そしてランオフェンスにいたっては同31位の平均79.6ヤードとなっています。

またファルコンズ戦でも勝ったとはいえ試合前半は0-21で折り返していますし、6勝している内訳を見るとファルコンズも含めてニューヨークジャイアンツ、ニューヨークジェッツ、ミネソタバイキングス、ニューオーリンズセインツといった勝率5割以下のチームに5勝、また2敗のうち1つはこれも5割以下のカロライナパンサーズです。

ライオンズの6勝という数字、そしてディフェンスが非常に強いというところで、過大評価をされているようなところもあると思います。それに加えてジョンソンとブッシュというビッグネームが復帰してくるということで、強いチームがさらに強くなったという印象が植え付けられていますが、冷静に考えるとそれほど恐れることはなく、しっかりと自分たちのフットボールをすれば十分勝てる相手だということです。

とはいえライオンズのオフェンスも侮れず、ジョンソン不在のためにエースWRとなっているゴールデン・テイトはNFL5位の55回のパスレシーブ、同4位の800ヤードレシービングを記録しており、QBマシュー・スタッフォードとの連携も非常によく、ライオンズの大きな武器となっています。

ドルフィンズは先週の対サンディエゴチャージャース戦で37-0と2006年以来の完封勝利を飾り、37点差での勝利は1995年の開幕戦に52-14の38点差で勝利して以来の高得点差勝利となっています。

その原動力となったQBライアン・タネヒルはその試合でキャリア最高の125.6QBレイティングを記録し、チーム全体でもシーズン最高の総獲得ヤード数441ヤードを記録しています。そしてその一方でディフェンスもチャージャースのオフェンスをトータル178ヤードに抑えました。

そしてタネヒルは過去5試合ではパス成功率68%、平均パス獲得ヤード数8.2ヤード、さらにQBレイティングは104.1を記録して、シーズン当初の3試合と比較して大きく内容が向上しています。またタネヒルはその5試合ではすべての試合で少なくとも35ヤードのラッシングも記録しています。

ドルフィンズのディフェンスもライオンズのそれに勝るとも劣らない内容で、パスディフェンスはNFL2位、ランディフェンスは同4位、そしてトータルディフェンスは同3位となっており、1プレー当たりの平均喪失ヤード数4.68ヤード、平均パス喪失ヤード数5.16、相手チームに許した1stダウン数143回はいずれも同1位の成績です。

先週、先々週とAFCの週間最優秀守備選手にドルフィンズのディフェンスバックであるCBブレント・グライムスとSルイス・デルマスが選出されており、ディフェンスの好調さが表れています。

オフェンスよりディフェンスが強いということでは両チームとも似たようなチームであるということが言えると思いますので、ディフェンシブなロースコアの試合展開が予想されますが、ライオンズのホームゲームであるだけに先にライオンズに得点を許すと一気に試合の流れを持っていかれそうな気がします。

加えて今シーズンのドルフィンズはディフェンス、とりわけパスラッシュの強いチームに対しては弱さを露呈していますので、この試合はドルフィンズのオフェンスはかなり苦しめられそうです。そしてエースRBラマー・ミラーも試合には出場するでしょうが決して万全の状態ではないことが予想されます。そうなった場合にランオフェンスはほとんど止められてしまう可能性もあります。そしてタネヒルにその分負担が係るという悪循環も予想されます。

ただ、第4週の試合以来ドルフィンズは平均30.6得点をあげており、オフェンスは向上していると思われます。この試合の勝利のポイントはやはり先に得点をあげてリードをしていくことが、オフェンスにとってもディフェンスにとっても大きく、勝利への近道だと思います。ライオンズのディフェンス相手にどれだけ得点をあげられるかということが、今後の残りの試合にも大きく影響してきます。

それだけに、この試合に勝てばさらに好調さを持続させることになるでしょうが、もし負ければズルズルと落ち込んでいくことも考えられます。ドルフィンズにとってはプレーオフ進出ということを見据えた時に、このアウェイでの難敵相手にどんな試合をするかが大きな要素となります。

ライオンズは自分たちのディフェンスに大きな自信を持っているでしょうから、序盤でそのディフェンスを混乱させるとか崩すようなプレーなりプレーコールを出すことができるかが、この試合の勝利への大きな鍵となるでしょう。とにかくライオンズのディフェンスを調子づかせて、そのペースにはまってしまうと危険です。


 

インコグニトは解雇されるべき

無期限の出場停止処分を受けているOGリッチー・インコグニトがドルフィンズ側に処分の撤回を訴えているようです。NFLではチームが選手に出場停止処分を課すのは4試合までと決められているようですが、インコグニトは今のところまだ1試合しか出場停止となっていません。インコグニトの処遇についてドルフィンズはどう考えているのか、今後が注目されます。

しかし、OTジョナサン・マーチンの問題に関してはインコグニトが大きく関わっており、これだけの問題に発展している現在、インコグニトの処分を撤回してチームに戻すということは無理です。また放出しようとしてもどのチームもインコグニトを欲しがらないでしょう。ということはすぐにでも解雇してしまってもいいと思うんですが、インコグニトを残しておいてドルフィンズにいい影響を及ぼすとは誰も考えないと思います。

今回の問題はチーム内での真のリーダーが不在だったということがひとつの要因になっているようです。昨シーズンまでは、特にオフェンシブライン陣についてはプロボウルOTジェイク・ロングがリーダーでした。そのロングがいなくなり、インコグニトがリーダーとなったことがマーチンにとってはよくなかったのでしょうね。

ロングと再契約しなかったことについては、結果論として大きな問題となっていますが、今年の3月までの段階ではロングと再契約すべきだという声は決して大きくなく、実際にロング自身の成績も年々落ちてきていたので、ドルフィンズが引き止めなかったのも選択としては間違っていなかったと思います。

いなくなって初めてその人の価値や存在に気付くということはよくあることですが、ドルフィンズの場合はロングだけではなく、RBレジー・ブッシュに関しても、チームにとって想定外の損失だったことは間違いありません。

ただ、NFLにサラリーキャップという制度がある限り、金銭面での選手の損失というのは仕方のないことだと思います。そこを上手くやりくりするのがGMの仕事なんですが、ドルフィンズのGMジェフ・アイルランドについては更迭すべきという声が高まっているようです。アイルランドは9月に契約延長しているんですが、現時点では来シーズンもドルフィンズのGMを務めている可能性は極めて低いと思われます。



 

RBミラーの活躍に期待

サマーキャンプ開始がおよそ1週間に迫ってきました。今年のドルフィンズはFAなどによりWR陣の充実と新戦力の守備陣が見どころといえるんですが、もう1つRB陣がどれだけ走れるかというのも期待されるところです。

昨シーズンまでのエースRBレジー・ブッシュがFAで去ったため、現在のドルフィンズではエースRBが不在です。最有力候補は2年目のラマー・ミラーなんですが、このミラーがどれだけの成績を残せるかが今シーズンのドルフィンズの浮沈の鍵を握っていると言っても過言ではない気がします。

ミラーは2012年の新人選手の能力テストとも言えるNFLスカウトコンバインで、40ヤードダッシュで4.40秒を記録しましたが、これは全RB中最高の成績だったそうです。しかし、ドラフトでは4巡目という上位とはいえないところで指名されました。理由は、現在のNFLではRBがそれほど重要視されていないということもあるでしょうが、ドラフト前に肩の手術を行ったというのも評価が下がった原因のようです。

昨シーズンのミラーは51キャリーで250ヤード獲得に止まりましたが、平均獲得ヤードでみれば4.9ヤードとまずまずの成績を残しています。パスプロテクションに難があるということだったので、その関係で出場機会が少なかったのかという見方もできます。しかし、別の見方をすれば、肩の手術をしたために制限して起用していたということも言えるかもしれません。実際にパスプロテクションが上手くできなかったというのも、肩の手術からの回復に不安があったということも考えられます。

今シーズンのミラーは1500ヤード位は走るだろうという期待感がありますが、そのミラーのランプレーを助ける意味でもリードブロッカーん存在は重要です。FAとなっているプロボウルFBボンタ・リーチ獲得の噂が随分前から言われていますが、ドルフィンズからリーチへの具体的なオファーはまだないようです。ドルフィンズ側は1年契約でと考えていますが、リーチ側は複数年契約を望んでいるようで、その差が契約締結につながらない要因となっているんでしょう。あと1周間でこの問題に答えが出るのか、注目されます。

話がそれましたが、ミラーはこのオフにはマイアミ大学の先輩で、サンフランシスコ49ersのエースRBであるフランク・ゴアと一緒に練習をしたそうです。先輩のゴアからいろいろなことを吸収したことと思いますが、その経験を是非とも今シーズンの活躍につなげてもらいたいと思います。


 
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